Machine Name
dog

ロング・コート・チワワ

世界最小犬種のチワワは、小さな体は、日本の住宅事情をあまり気にすることなく、近年急増しているペット可のマンションなどでも飼育可能です。また、散歩や食事の量も少なくてすむため、年配の方でも飼いやすく、忙しい方などにも向いています。猫っぽい面が強く、常にマイペースで、甘えたい時にはベタベタしてきます。飼い主の愛情は独占するのが当然と思っているようです。毛質にはロングとスムースの2タイプがあります。性格には大きな違いはありません。ただし、ロング、スムースともに寒さには弱いので、特に冬場は飼い主と同じ室内の環境で飼育されるべきです。もちろん、真夏の暑い日に、エアコンの効いていない部屋での留守番や屋外に駐車している車内への置き去りは、決してしてはいけないことです。確実に熱中症から脱水症状になり、命を落とすこともあるので、十分注意しましょう。

 

原産国
メキシコ


犬種分類
愛玩犬
 

色・模様
すべての色と組み合わせが認められている
 

毛質・毛の長さ
ロングコート(長毛)
 

抜け毛
中程度
 

サイズ
超小型
 

目安となる体高・体重
体高:15~23cm、体重:1~2kg
 

一日に必要な散歩量
少なめ
 

活発度
少なめ

性格について

無邪気に遊び、猫のようにマイペースで、そのときによって飼い主に甘えてきたり、素っ気無いしぐさをすることがあります。しかし、小さな体は年配の方でも飼いやすく、また、多くの散歩などの運動も必要としないので、忙しい方などにも向いています。警戒心が強く、少し怖がりな面があります。幼いころから、他の犬との交流がなかったり、甘やかして育ててしまうと、臆病な面が強く出てしまい、ちょっと生意気で攻撃的な性格になってしまうこともあります。もともと頑固な部分があるので、たっぷりの愛情をそそぎ、締めるところは締めましょう。

歴史と起源

チワワのルーツはメキシコです。アステカ時代、宗教上の儀式に用いられたこともあり、メキシコのピラミッドで、チワワの原型と思われる犬のレリーフが発見されています。19世紀半ばからアメリカ南西部で改良され、現在の姿になったといわれています。ヨーロッパには、19世紀の終わりに持ち込まれたようです。

運動量

小さな身体なので、毎日多くの散歩や運動は必要としません。基本的な運動などは、室内や庭などでも十分です。しかし、健康維持やストレス発散のためにも、10分程度の散歩を行いましょう。散歩で出会うほかの犬や人との触れ合いで、社会性を養うことにもなります。また、天気の良い日には日光浴にもなり、健康な皮膚を維持するにも役立ちます。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:少なめ

 

起きやすい病気/ケガ

体がきゃしゃなため、骨折などの怪我には十分な注意が必要です。また、頭蓋骨(泉門:頭頂部のややくぼんだ部分)が、成長してもきちんと融合しない傾向にあるため、頭部への衝撃は避けてください。健康状態をきちんと確認し、成長してもその状態を把握しておくことが大切です。その他、チワワに多発する病気は膝蓋骨脱臼や水頭症、口蓋裂、気管虚脱、眼疾患、停留睾丸、鼠径ヘルニアなどがあります。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部は丸みを帯びたアップル・ヘッドで、ストップははっきりしています。額はマズルの付け根にかぶさるようになります。鼻はほどよく短く、わずかに上向きで、どんな色でも認められます。マズルは横から見ると短く、付け根が広くなっています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイト、または上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うピンサーズ・バイトです。目は大きく丸く、出目ではありません。色は完全にダーク(暗色)で、明るい色も許容されますが好ましくありません。耳は大きく、直立し、上へ広がるようについています。付け根は幅広く、わずかに丸みのある先端に向かって、少しずつ先細ります。首は中くらいの長さで、横から見るとわずかにアーチを描いています。ロングコートの場合は、首に長くて厚い被毛(ラフ)があるのが好ましいとされます。胴体のトップラインは水平で、キ甲はほとんど目立たず、腰は筋肉質で頑丈です。胸は広く、あばらはよく張っていますが、樽胴ではありません。腹は引き締まっていて、ゆるんでいても許容されますが、望ましくありません。尾は適度な長さで、付け根の位置が高く、先端に向かって次第に先細ります。ロングコートの場合は、尾から垂れている長い飾り毛(プルーム)を形成します。前脚はまっすぐで、十分な長さがあります。横から見ると垂直で、肩には筋肉が適度にあり、すっきりとしています。後脚は後ろから見ると垂直で、両脚が平行になっています。後脚の狼爪(デュークロー)は除去しなくてはなりません。

ロットワイラー

映画などでは、よく凶暴な警備犬として登場するロットワイラーは、実際、強面で近寄りがたい風貌をしています。しかし、その性格は実に穏やかで、学習能力も高く、さまざまなトレーニングもどんどんこなし、忠実に仕事を遂行します。そのため、警察犬、軍用犬、災害救助犬として大活躍しています。利口で冷静沈着で状況判断も的確なので、家庭犬としても頼もしい存在になります。

 

原産国
ドイツ


犬種分類
使役犬
 

色・模様
ブラックにタンのマーキングが入る
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
中程度
 

サイズ
大型~超大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)61~68cm・雌(メス)56~63cm、体重:雄(オス)50kg・雌(メス)約42kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
中程度

性格について

強面ですが、実に穏やかな性格をしています。トレーニングもどんどんこなし、勇敢で飼い主家族をとことん守ります。痛みに強く、いざというときには最強のファイターにもなります。とても忠実に仕事をこなし、子どもの良き遊び相手にもなります。家庭には素晴らしい番犬となるでしょう。

歴史と起源

ロットワイラーの祖先は、おそらくイタリアのマスティフの系統です。そのロットワイラーの基礎となった犬種は、中世の間に、ローマ軍に従軍していました。その犬種こそ、ドイツのロットヴァイル地方で飼育されていたものでした。1800年代になると、その系統はほとんど絶滅してしまいましたが、熱心なブリーダーの努力によって、20世紀初期に復活を果たしました。

運動量

もともと体力に自信があり、本人は自ら活発に活動するわけではありません。飼い主の命令がなければ、じっと待機しています。しかし、がっしりした体格を維持し、肥満を防ぐためにも、駆け足などを取り入れた最低60分、毎日2回の散歩を行いましょう。それさえこなせれば、集合住宅でも飼育は可能なほど、普段は物静かに過ごしています。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

大動脈弁の狭窄により、血流障害を引き起こす大動脈弁狭窄、口唇周辺に慢性的なかゆみなどが発生するフルンケル症、遺伝性貧毛症、股関節形成不全、骨肉種、胃捻転などを好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは中くらいの長さで、両耳の間隔が広くなっています。オクシパット(後頭部)の骨は目立つほどではありませんが、発達しています。ストップははっきりしていて、鼻は幅広です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいの大きさで、アーモンド型です。色はダーク・ブラウンです。耳も中くらいの大きさの三角形で、付け根の位置が高く、前方に倒れるように垂れています。胴体は背はまっすぐで、腰は短く、深く、胸は幅広く、胸底が深くなっています。断尾した尾は、背と平行になります。自然のままの尾は、横から見た上の面のアッパーラインの延長と同じ高さに保持されます。前脚は前から見るとまっすぐで、2本が接近しすぎません。後肢も後ろから見るとまっすぐで、2本が接近しすぎていません。

レークランド・テリア

作出された当初は、現在とは別の名前で呼ばれていましたが、出身地が北イングランドの湖水地方だったため、レークランドという犬種名が正式名称となりました。飼い主には忠実なのですが、気が強いので、自分より大きな相手にも、ひるむことなく攻撃を仕掛けます。ワイヤーの被毛は、抜け毛は少ないのですが、皮膚病などを好発するので、定期的に皮膚の状態をチェックするといいでしょう。

 

原産国
イギリス


犬種分類
テリア
 

色・模様
ブラック&タン、ブルー&タン、レッド、ウィートン、レッド・グリズル、レバー、ブルーまたはブラック
 

毛質・毛の長さ
ワイヤーコート(粗毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
小型
 

目安となる体高・体重
体高:37cmを超えてはならない、体重:雄(オス)7.7kg・雌(メス)6.8kg
 

一日に必要な散歩量
中程度
 

活発度
中程度

性格について

愉快で愛情深い性格です。やや攻撃的な面もありますが、勇敢さと自信があるためです。子どもと遊ぶことも好きで、トレーニングの飲み込みも早い方です。ただし、屋外で猫などを見つけると追いかける習性があるので、散歩の際には、油断せずにリードをしっかり持ちましょう。庭では穴掘りが大好きなので、ガーデニングをしている家庭では穴だらけにされないように注意しましょう。

歴史と起源

かつてはパターデール・テリア、フェル・テリアなどと呼ばれていました。キツネやカワウソ、イタチなどの農場にとっての害獣駆除の仕事をしていました。ベドリントン・テリアとオールド・イングリッシュ・ワイヤーヘアード・テリアの交配によって誕生しました。1912年、クラブが発足し、このときから正式に「レークランド・テリア」の名になりました。1921年には公認犬種となり、1934年、AKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)でも受け入れられました。

運動量

小柄ですが、テリアの血がそうさせるのか、かなり活発です。ほかの犬との触れ合いで社会性を養ったり、ストレス発散のためにも、30分程度の駆け足を取り入れた散歩を、毎日2回は行いましょう。運動や散歩が足りないと、癇癪を起こすこともあるので、毎日屋外へ出かけるように心がけましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

非常に健康な犬種として知られていて、遺伝的なものも含めて、特になりやすいとされる重大な疾患はみられません。強いて挙げれば眼疾患と皮膚病に注意しましょう。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部はストップから鼻先までの長さは、ストップからオクシパット(後頭部)までの長さを超えません。スカルは平らで、鼻の色は黒色ですが、毛色がレバーの場合は、鼻の色もレバーです。マズルは幅広いのですが、長すぎません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目の色はダーク(暗色)かヘーゼルです。耳は比較的小さく、V字型です。胴体は背はほどよく短く、腰も短く、胸はほどよく狭くなります。尾は陽気に掲げますが、背上に上げたり、巻いたりしてはいけません。前肢は前脚はまっすぐで、後肢は頑丈で筋骨たくましくなっています。

レオンベルガー

ライオンに似ている犬をと考え、作出されただけあって、その堂々たる風格は、周囲を圧倒する存在感があります。作出されたドイツの町、レオンベルグにちなんで犬種名となっています。一躍人気犬種となり、オーストリアやフランス、イギリス、イタリアなどの王室で飼われていました。

 

原産国
ドイツ


犬種分類
使役犬
 

色・模様
ライオン・イエロー、レッド、赤褐色、サンド(フォーン、クリーム)、およびこれらの色の組み合わせ
 

毛質・毛の長さ
セミロング(中毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
大型~超大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)72~80cm(76cmが理想)・雌(メス)65~75cm(70cmが理想)、体重:34~50kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
中程度

性格について

穏やかで愛情深いです。威厳さえ感じられます。忍耐強く、優しく子どもの遊び相手にもなります。飼い主家族には攻撃的な面はまったくなく、無駄吠えもほとんどありません。状況判断も的確で、家族の財産を守るために、異常事態に対しては勇敢に立ち振る舞います。体格、気質ともに頼もしいパートナーとなるでしょう。忠実なため、飼い主のトレーニングに一生懸命応えようとするので、飼い主もいい加減なことはできないでしょう。

歴史と起源

1846年、ドイツ人のブリーダー、ハインリッヒ・エシッグ氏によって誕生しました。ハインリッヒ氏は、ライオンに似ている犬を作出しようと考え、ニューファンドランドやランドシーア、セント・バーナード、ピレニアン・マウンテン・ドッグの交配により確立しました。名前はハインリッヒ氏が住んでいた町のレオンベルグにちなんだものです。2回の世界大戦による食料不足から、レオンベルガーはその頭数を減らし、絶滅寸前にまでなりました。1945年、数人のドイツ人が、わずかに生き残ったレオンベルガーを繁殖し、今日の人気となりました。

運動量

超大型犬なので、多大な運動量が必要です。しかし、激しく運動するという犬種ではないので、長時間の散歩で問題ありません。最低でも60分以上の、軽い駆け足などを含めた散歩を、毎日2回くらい行いましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:中程度
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:高め

 

起きやすい病気/ケガ

巨大犬種に好発する、遺伝などの要因で、正常な股関節が形成されていない股関節形成不全を含めた関節疾患のほか、さまざまな眼疾患がみられますので、歩行や目の様子をチェックするように心がけておきましょう。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部は全体的に深く、細長くなっています。スカルの頂はわずかにカーブを描いていて、ストップはほどよくはっきりしています。鼻の色は黒色で、マズルはやや長いのですが、先はとがっていません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトですが、上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトも許容されます。目は中くらいの大きさのオーバル(卵型)で、色はライト・ブラウンからダーク・ブラウンまでです。耳の付け根は位置が高く、中くらいの大きさで、頭部に接して垂れ下がって厚みがあります。胴体は背はまっすぐで、幅広く、腰も幅広で、筋肉が発達しています。尾は飾り毛が豊かで、まっすぐ垂れていて、運動時にもわずかにカーブするだけです。四肢は非常に頑丈です。

ラブラドール・レトリーバー

友好的な犬種ですが、夜間などはしっかりと番犬の役目も果たしてくれます。怪しい物音や人影には不寝番で対応し、飼い主家族を守るための責任感に満ち溢れています。子犬時代には何にでも興味を示して興奮し、大袈裟なリアクションではしゃぎ回ります。特に賢くて好奇心旺盛な犬ほど、子犬時代は大暴れして手を焼きますが、そんな子犬ほど名犬の素質十分と考えてがまんすることです。生後2歳をすぎるころには、おとなしさが出てきて、少しさびしさを感じるくらいです。今までのやんちゃぶりが嘘のように、物静かで落ち着きのある性格に変化していくでしょう。

 

原産国
イギリス


犬種分類
鳥猟犬
 

色・模様
ブラック、イエロー、チョコレート/レバー
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
中程度
 

サイズ
大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)56~57cm・雌(メス)54~56cm、体重:25~34kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
高め

性格について

とにかく愛情に満ち溢れた犬種で、我慢強さもあります。また、2歳くらいまでは、非常に活発で、元気がありすぎるくらいです。水場に行けば、真っ先に飛び込んで遊び、ほかの犬を見つければ、遊びに誘います。他人や子どもにも寛容で、好意的に友好的に接してくれます。とにかく幼いころからトレーニングされるのも好きですが、飼い主は家族ばかりではなく、他人やほかの犬と接する機会をもち、社会性を養っておくべきです。また、散歩中のひっぱり防止をしっかりとトレーニングしておくことをお勧めします。

歴史と起源

盲導犬や麻薬犬として世界で活躍しているラブラドール・レトリーバーは、名前から、ラブラドル半島原産のイメージがありますが、実際にはカナダのニューファンドランド島のニューファンドランド・ラブラドル州原産です。ニューファンドランド島のセント・ジョン川で漁師の仕事を手伝っていて、当初はセント・ジョンの犬と呼ばれていました。1830年には、その犬の存在が知られ、イギリスに輸入されました。今では世界中でポピュラーな犬種です。

運動量

もともとが鳥猟犬で、気質も活発なため、毎日、多くの運動は欠かせません。1日2回、最低60分くらいの散歩が必要です。飼い主に忠実なので、散歩をサボっても、飼い主の側にいられるだけで幸せを感じて、何も催促することはありませんが、運動不足になると、肥満体になります。肥満からさまざまな病気を発症する可能性もあるので、毎日、なるべく多くの時間、散歩を兼ねた運動を行いましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:高め

 

起きやすい病気/ケガ

人気の大型犬に特有で、遺伝的要素の大きな股関節形成不全などの関節疾患が好発します。また、白内障や緑内障、眼瞼外反症などの眼疾患のほか、血液が心臓から肺に送られる途中にある弁が狭くなっているために、全身に十分な酸素が回らなくなる肺動脈弁狭窄、遺伝性、後発性のものがあり、食物を飲み込めなくなる巨大食道症、インスリンが過剰分泌され、低血糖になるインスリノーマ、アトピー性皮膚炎などがみられます。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは幅広く、肉の付きすぎていないすっきりとした頬をしています。ストップははっきりしていて、鼻は幅広く、鼻孔がよく発達しています。マズルはとがっていません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいの大きさで、色はブラウンかヘーゼルです。耳は大きくも重々しくもなく、頭部に沿って垂れていて、付け根は頭部のやや後方にあります。首はすっきりしていて丈夫です。胴体の背のトップラインは平らで、腰は幅広く、カプリング(肋骨と寛骨の間を連結する胴の部位)が短く、胸は十分な幅と胸底の深さがあります。尾の付け根は大変太く、先端にいくに従い、徐々に細くなります。中くらいの長さで、飾り毛はありませんが、全体的に短く厚い被毛が密生しています。丸く見えるため、オッター・テール(カワウソ尾)と呼ばれます。前脚は前から見ても、横から見ても、肘から地面までまっすぐです。肩は肩甲骨が長く、後方へ傾斜しています。後脚はよく発達していて、飛節は十分に下の方についています。カウ・ホック(後脚の飛節が左右とも牛のように内側に寄っている肢勢)は好ましくありません。被毛の毛色は胸にある小さなホワイトの斑は許容されます。

ラフ・コリー

1954年から1974年までアメリカのテレビドラマ「名犬ラッシー」に登場し、世界中で愛される犬種になりました。その後も映画や、日本ではアニメでも放映されました。ストーリーの中では、遠く離れ離れになった飼い主の少年の元へ帰る、苦難の旅の中で、勇気のある優れた能力のある犬種として描かれています。FCI(世界畜犬連盟)やUKC(ユナイテッド・ケネル・クラブ)などヨーロッパではラフ・コリーとスムース・コリーは別犬種扱いですが、AKC(アメリカン・ケネル・クラブ)では同一犬種のバラエティーとされています。

 

原産国
イギリス(スコットランド)


犬種分類
牧羊・牧畜犬
 

色・模様
セーブル&ホワイト、トライカラー、ブルー・マール
 

毛質・毛の長さ
ロングコート(長毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
中型~大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)61cm・雌(メス)56cm、体重:雄(オス)27~34kg・雌(メス)23~29.5kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
中程度

性格について

神経質なところや攻撃性はなく、親しみやすい性格です。知能が高く、家族に対して愛情をおしみなく注ぐ優しくて温和な性格の犬です。状況判断にも優れていて、自分で判断して行動を起こすことができる心強いパートナーです。子どもと遊ぶ時は、相手のことを考えながら、多少のことには忍耐強く気をつかいながら一緒になって遊んでくれます。大好きな主人の喜ぶ顔を見るためなら苦労を惜しまないといったとても従順なところもあります。

歴史と起源

何世紀にも渡って、コリーの存在は、スコットランド国外ではまったく知られていませんでした。しかし、現地では羊の群れを警備し、群れをコントロールし、水難事故の救助までこなす優れた牧羊犬として飼われてきました。1860年、イギリスのビクトリア女王がスコットランドを訪問したとき、コリーを見てすぐに気に入り、スコットランドの城で飼育されるようになりました。それから上流階級層が所有するようになりました。コリーは、1914年、イギリスのUKC(ユナイテッド・ケンネル・クラブ)によって公認されました。その時は「スコッチ・コリー」と呼ばれていましたが、1991年に「コリー」に修正されました。

運動量

運動量は膨大です。体力、スタミナともにずば抜けています。この運動能力は単なる散歩ではこなせません。基本的には毎日最低2回、それぞれ60分以上の駆け足や自由運動を含めた散歩が必要です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:中程度
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

遺伝的に、口唇周辺に慢性的なかゆみなどが発生するフルンケル症、マラセチア菌という真菌の感染による皮膚炎や外耳炎を引き起こすマラセチア感染症、メラニン色素の欠損によって皮膚炎が引き起こされるワールデンブルグ・クライン症候群、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮が好発するほか、脈絡膜の発育不全などによる遺伝性のコリーアイなど、眼疾患が多くみられます。

 

ドッグショーでの評価基準

前から見ても、横から見ても、頭部は先端が鈍角のくさび型です。スカルの長さとマズルの長さは同じで、ごくわずかに認められるストップによって区分されます。目は中くらいの大きさで、アーモンド型で、色は暗褐色です。毛色がブルー・マールの場合は、目の色はブルーまたはブルーの斑が見られます。耳は小さく、3分の2が直立し、3分の1が前方へ折れています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。胴体は体高に比べて体長がやや長く、腰部がわずかに隆起しています。尾は長く、静止時は低く保ちますが、興奮しても背上に上がることはありません。前脚はまっすぐで、筋肉たくましく、後肢は大腿部は筋肉質、下腿部は腱質です。

ラサ・アプソ

かつて、チベットの中心都市のラサにある寺院で、少なくとも2000年間、僧侶や貴族だけが大切に育てていた神聖な犬種です。聴力が優れていて、飼い主家族の物音か、別の不審な物音かが聞き分けられるため、頼りがいのある番犬にもなります。かつての寺院でも室内で番犬も勤めていました。まっすぐな毛並みを維持するには、毎日のブラッシングが欠かせません。

 

原産国
チベット


犬種分類
愛玩犬
 

色・模様
ゴールデン、サンディ、ハニー、ダーク・グリズル、スレート、スモーク、パーティーカラー、ブラック、ホワイト、ブラウン
 

毛質・毛の長さ
ロングコート(長毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
小型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)25.4cmが理想・雌(メス)は雄よりもわずかに小さい、体重:6~7kg
 

一日に必要な散歩量
少なめ
 

活発度
少なめ

性格について

陽気で無邪気に遊ぶ姿はとても微笑ましく、親しみやすいのですが、無茶ないたずらをする子どもやほかの犬には容赦しないかもしれません。ナイーブで神経質で警戒心も抱くため、見知らぬ人にはなかなか心を開きません。

歴史と起源

チベットの中心都市のラサにある寺院で、少なくとも2000年間、僧侶や貴族だけが育てていた犬種です。ラサ・アプソは神聖な犬で、主人は亡くなると、その魂はラサ・アプソの体内に入ると信じられていました。また、飼育者に幸福をもたらす犬と考えられていました。チベット仏教のダライ・ラマは中国皇帝への献上品として贈っていました。中国原産の犬種の基礎になっていると言われています。門外不出の犬種でしたが、1920年にイギリスへ連れてこられ、1930年代にはアメリカにも紹介されました。

運動量

それほど活発ではないので、毎日の運動は、簡単な散歩で十分足ります。ほかにも室内で飼い主と遊べれば問題ありません。10分程度の簡単な散歩を、毎日2回程度、屋外の雰囲気を楽しむように行いましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

先天的または老化により、心膜が肥厚し、全身への血液循環が滞り、様々な症状が出る心内膜症、胃の出口部分の幽門部が狭くなり、食物が胃から腸へ通過しにくくなる幽門狭窄症、主に去勢していない雄(オス)の肛門周辺の腺に腫瘍ができる肛門周囲腺腫、皮脂腺腫瘍、アレルギー性皮膚炎、遺伝性貧毛症、水頭症、脳回欠損、眼瞼内反症、睫毛重生、ドライアイ、チェリーアイ、白内障、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮、腎形成不全、腎性糖尿、気管虚脱などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは、ほどよく幅が狭く、頭頂はまったくの平らではありませんが、ドーム型やアップル・ヘッドでもありません。ストップは中くらいで、鼻の色は黒色です。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は中くらいの大きさのオーバル(卵型)で、色はダーク(暗色)です。耳は垂れていて、重々しいほどの被毛に覆われています。胴体は体高よりも体長の方が長く、背は水平、腰は頑丈で、胸は肋骨が十分に張っています。尾は付け根の位置が高く、背上に保持しています。前脚はまっすぐで、豊富な被毛に覆われます。後肢はよく発達していて、十分な筋肉があります。

ヨークシャー・テリア

長く伸びるシルクのようなしなやかな被毛は、ショードッグとして維持するなら、リボンで巻いて保護しておくといいでしょう。一般家庭で飼う場合には、短くトリミングしておくことをお勧めします。子犬のうちは、全体が黒っぽい色をしています。2歳を過ぎたころになって、初めて美しい被毛に変身します。毛質上、毎日のブラッシングはとても大切です。手入れを怠ると、すぐに毛玉ができてしまい、皮膚炎などの原因になってしまいます。また、目の保護や口周りの汚れ防止の意味から、顔周辺の被毛は短くカットするか、リボンで結ぶなりの対処をしてあげましょう。

 

原産国
イギリス


犬種分類
テリア
 

色・模様
ダークスティールブルー
 

毛質・毛の長さ
ロングコート(長毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
超小型
 

目安となる体高・体重
体高:23cm以内、体重:3.1kg以内
 

一日に必要な散歩量
少なめ
 

活発度
中程度

性格について

非常に愛くるしいその姿は、意外にもエネルギッシュで活発に動き回ります。飼い主には愛嬌をふりまきながら楽しませてくれます。しかし、その姿とは裏腹に自己主張が強く、よく吠えて精一杯のアピールを繰り広げ、頑固でいて、物事に勇敢に立ち向かいます。本人は番犬としても働いているつもりです。また、甘えん坊で寂しがり屋のうえに警戒心も強いので、長時間の留守番や預けられると、とたんに元気がなくなり、ストレスで体調を崩してしまう繊細さもあります。飼い主に頼り切って一途に生きるタイプなので、すれ違うとストレスから神経質でむだ吠えが多くなることもあるので、過保護にして甘やかすだけでなくしっかりコミュニケーションをとることが大切です。

歴史と起源

19世紀中期にイギリスのヨークシャー地方の工業地帯で、工員や炭坑夫の家屋を荒らすネズミの捕獲のために作り出されました。そのルーツは、はっきりしていませんが、当時はかなり大型で、工業地帯には、スカイ・テリアやマルチーズ、マンチェスター・テリア、ダンディ・ディモント・テリアなどが従業員とともにやってきて、ヨークシャー・テリアの基礎の犬に血が導入された可能性があります。シルクのようにしなやかな長毛がとても美しく、上品な外観で、ヨーロッパの上流階級では、「動き回る宝石」と呼ばれ大切にされてきました。

運動量

もともとはネズミなどの害獣駆除にも活躍していたため、活発な面があります。活発とはいえ、超小型犬なので毎日の散歩は10分程度のものを2回ほど行えると理想的です。散歩は運動だけでなく、屋外の風や匂いを感じて感受性を高めたり、ほかの犬や人との触れ合いで社会性を養うことにも役立ちます。また、日光浴によって、健康な皮膚や被毛を維持するためにも重要なことなのです。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

膝蓋骨脱臼、低血糖症、水頭症、動脈管開存症、停留睾丸、気管虚脱などが見られます。中でも膝蓋骨脱臼は超小型犬に多く発症するもので、遺伝的な要因がほとんどです。予防には両親や兄弟の血統の確認と、フローリングなどの滑りやすい床の改善が必要です。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルはやや小さく、頂は平らで、丸すぎたりしません。鼻は黒く、マズルは長すぎず、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はまっすぐ前につき、色はダーク(暗色)です。耳は小さく、V字型で直立しています。両耳の間は離れすぎず、リッチ・タンの短毛に覆われています。首は十分な長さがあり、胴体はコンパクトで、背は水平です。あばらはほどよく張っています。尾は中くらいの長さで、豊富な被毛に覆われています。尾の被毛は、ほかの部分の被毛よりもダークなブルーで、尾の先端では、それがはっきりしています。前脚はまっすぐで、鮮やかなゴールデン・タンの被毛に覆われ、根元よりも毛先の方がわずかに明るい色調です。後脚は後ろから見ると脚がまっすぐで、スタイフル(膝)はほどよい角度で曲がっています。爪は黒色です。被毛は胴体部分はかなり長く、完全にまっすぐです。光沢のある絹糸状の毛質です。頭部の被毛は鮮やかなゴールデン・タンで、頭部の両側はより濃くなります。耳の付け根とマズルにかけては非常に長くなくてはいけません。胸の毛色は鮮やかなタンで、根元は濃く、毛先にいくにつれて明るい色調になります。

ミニチュア・ブル・テリア

お世辞にもかわいいとか、かっこいいとは呼べませんが、愛嬌でいえば、トップクラスに入る犬種です。ブル・テリアを小型化して誕生しました。しかし、庭などに放しておくと、大好きな穴掘りを始めてしまうので、ガーデニングなどで庭をきれいにしている方は要注意です。

 

原産国
イギリス


犬種分類
テリア
 

色・模様
ホワイト、ブラック、ブリンドル、レッド、フォーン、トライカラーなど
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
中型
 

目安となる体高・体重
体高:35cmを超えてはならない、体重:11~15kg
 

一日に必要な散歩量
中程度
 

活発度
中程度

性格について

愛嬌のある表情そのままに、ミニチュア・ブル・テリアは遊び好きで陽気な性格です。活発でエネルギッシュに活動します。見知らぬ人に対しても、それほど警戒心は抱きませんが、自宅にいるとき、不審な物音や人陰を発見したときには、番犬の能力を最大限発揮します。

歴史と起源

ミニチュア・ブル・テリアは、スタンダードのブル・テリアを小型に改良したものです。その歴史には試行錯誤が見え隠れします。ブル・テリアは19世紀に誕生しましたが、当時は大きさにいくつかの違いがありました。その中に「トイ」という小さなサイズのブル・テリアが存在していました。しかし、「トイ」ブル・テリアは20世紀前半に絶滅してしまいます。アメリカでは、その当時からミニチュアサイズのブル・テリアが存在していましたが、頭数が少なく、ミニチュアと認識されていませんでした。そのうち絶滅してしまうだろうと考えられていたのです。そんな中、1939年、イギリスのケンネル・クラブはミニチュア・ブル・テリアを公認しました。一方、昔からその存在があったにもかかわらず、アメリカのミニチュア・ブル・テリアは1991年5月14日にようやく公認されました。

運動量

スタミナが溢れ、筋肉質の塊のような体力がある上、テリアの活発な性格が加わった、元気の塊のような犬種です。その体力を消耗するには、約60分の駆け足を取り入れた散歩を、毎日2回は行わなくてはなりません。それ以外の時間に遊ばせても、疲れるということはないでしょう。庭があれば自由運動をさせてあげましょう。暑いのは苦手なので、夏場は涼しい時間帯に運動を行いましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:少なめ
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

まれに膝蓋骨脱臼がみられる場合があります。また、ノミなどによるアレルギーもあるので、寄生虫駆除を心がけてください。ほかにも遺伝的に、僧帽弁の閉鎖不全により、左心室から左心房へ血液の逆流が起こる僧帽弁形成不全、大動脈弁の狭窄により、血流障害を引き起こす大動脈弁狭窄、口唇周辺に慢性的なかゆみなどが発生するフルンケル症、毛包虫症、メラニン色素の欠損により起きる皮膚炎のワールデンブルグ・クライン症候群、紫外線などの日光刺激で発生する体幹性日光皮膚炎、足の皮膚や肉球が赤く腫れたり、炎症を起こす肢端皮膚炎、遺伝性難聴などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部は長く頑丈で、マズルの末端まで十分な厚みがあります。前から見ると卵型で、表面にくぼみや溝はありません。横から見るとスカルの頭頂から鼻先にかけておだやかなカーブを描きます。鼻は黒色。先端にかけて下方に曲がります。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は細く、三角形で、傾いてついています。目の色はダーク・ブラウンです。耳は小さく、薄く、両耳が接近していて、まっすぐ上を向くときは、しっかりと直立しなくてはなりません。首はたいへん筋肉質で、長く、アーチを描いています。たるんだ皮膚はありません。胴体は、はっきりとしたあばらの張りと、キ甲から胸郭にかけて、十分な深さがあり、丸みを帯びています。尾は短く、付け根では太く、先細りします。水平に保持されます。前脚は最も頑丈で、両脚が完全に平行になっています。後肢は後ろから見ると後脚2本が平行で、大腿は筋肉質です。

ミニチュア・ピンシャー

小型のドーベルマンを思わせる筋肉質で均整のとれたむだのない体型です。前足を高く上げて子鹿のように軽やかに歩く独特の様子はハックニーと呼ばれ、この犬の華麗なイメージを一層ひきたてています。日本国内では、ミニチュア・ピンシャーの尾といえば短く断尾されたものがまだまだ普通ですが、ヨーロッパでは、すでに断尾・断耳が禁止されています。そのため、尾の長いミニチュア・ピンシャーが普通です。

 

原産国
ドイツ


犬種分類
使役犬
 

色・模様
ディアー・レッド、レディッシュ・ブラウン、ダーク・レッド・ブラウン、ブラック&タン、レッド、ブラウン
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
超小型~小型
 

目安となる体高・体重
体高:25~30cm、体重:4~6kg
 

一日に必要な散歩量
少なめ
 

活発度
中程度

性格について

小さな体ながら、プライドが高く、勇敢で油断がありません。陽気で知的で活発、飼い主に忠実ですが、警戒心は強く、相手によっては吠えかかることもあります。幼いころからの愛情たっぷりのコミュニケーションと、飼い主主導のトレーニングをこなしていれば、子どもやほかのペットに対しても優しく接してくれます。

歴史と起源

ドーベルマンをそのまま小さくしたようなミニチュア・ピンシャーは、実際にはドーベルマンから派生したわけではなく、約200年前、ドーベルマンよりはるかに古い時代から存在していました。17世紀の絵画や彫刻の中に、ミニチュア・ピンシャーと思われる犬が残されています。1919年にアメリカに初めて輸入され、1925年にAKC(アメリカン・ケンネル・クラブ)に公認されました。1938年にはイギリスにも輸入され、同年に公認されています。

運動量

小柄ですから、もちろんマンションなどの集合住宅でも飼育できますが、見かけによらずエネルギッシュでスタミナがあります。毎日のたっぷりの運動は欠かせません。この犬を満足させるにはかなりの運動量が必要です。毎日2回、20分程度の散歩が最低限です。疲れ知らずでいつまでも走り回りますから、ドッグランなどノーリードで自由運動をさせるのもいいでしょう。ジャンプも得意で、かなり高く飛び上がることができます。しかし、そのために関節を痛めたり、脱臼や骨折をしたりすることも多いので、注意が必要です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

遺伝的に皮膚疾患が多く、繰り返し同じような脱毛が起こるパターン脱毛や、毛色の薄い部分に脱毛や毛包炎が発生するカラー・ダイリューション脱毛などがみられます。また、糖尿病、白内障、緑内障なども好発します。運動神経にも優れていて、ジャンプ力もある分、骨折や脱臼の怪我も多くみられます。

 

ドッグショーでの評価基準

外観はスクエア(体長と体高がひとしい正方形)です。頭部スカルは長く、オクシパットはいちじるしく突出していません。額は平らで、その延長線上は鼻筋に平行しています。ストップはわずかですが、はっきりしています。鼻は黒色で、マズルは先端が鈍角のくさび型、鼻筋はまっすぐです。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はオーバル(卵型)で、色はダーク(暗色)です。耳は付け根の位置が高く、基本は立ち耳です。首はカーブし、短すぎません。胴体の背線はキ甲から後方へかけて、わずかに傾斜していて、背は頑丈で短く、ぴんと張っています。胸は適度に幅広く、オーバルで、胸底は肘の位置に達します。尾は断尾してもしなくてもかまいません。前脚は前から見ると頑丈でまっすぐです。2本の脚は接近していません。肩は肩甲骨が水平線から約50度の角度によく傾斜し、十分に筋肉がついています。前足は、指がきつく握られていて、猫足状に隆起しています。爪は短く、色はダーク(暗色)です。後脚は横から見ると傾いていて、後ろから見ると2本が平行になっています。