Machine Name
dog

紀州犬

もともと紀州犬は白色ばかりではありませんでした。現在でも白色のほかに、虎、胡麻がありますが、圧倒的に紀州犬といえば白色です。洋犬の牧羊犬などと同じ考えですが、紀州犬が森林で猟をするときには、白色が目立ち、イノシシなどの獲物と間違えて撃ってしまうことがないからです。古来からの猟犬タイプは頭が大きくえらがはっており、ごつくて迫力がありますが、家庭犬として普及し始めたコンパニオンタイプは、頭が小さくて涼やかで温厚な印象を受けます。

 

原産国
日本


犬種分類
原始的・スピッツ
 

色・模様
白、赤、胡麻
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
中型~大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)52cm・雌(メス)49cmで上下各3cmまで許容、体重:20~30kg
 

一日に必要な散歩量
中程度
 

活発度
中程度

性格について

気質は何事にも動じずに、分析して行動できる沈着冷静さと、いざとなると主人のために命懸けで行動する勇猛果敢さで、人に媚を売ることなく、自分が心に決めた主人にだけ忠誠を誓います。現在は猟犬タイプとは別に、コンパニオンタイプがあり、性格は普段は温厚で忠実ですから、家庭犬としても信頼度の高い犬です。

歴史と起源

昭和9年5月、国の天然記念物に指定された紀州犬は、もともとは、和歌山県、三重県、奈良県を含む紀伊半島の中型の地犬です。かつては交通手段が乏しく、比較的近隣であっても、深い山々や海岸に阻まれ、それぞれの地で、太地犬、熊野犬、日高犬、高野犬、明神犬、那智犬が独自に改良されていきました。しかし、天然記念物として紀州犬が指定される際に、紀伊半島のこれらの犬は、すべて紀州犬とされ、その中でも白系統の日高犬、また三重県の大内山系が評判だったため、現在の紀州犬も白系統が圧倒的になりました。

運動量

コンパニオンタイプであっても、その運動能力は少なくて済むものではありません。やはり獣を追い、野山を走り回っていた猟犬の体力は維持されています。最低でも30分の駆け足などを取り入れた散歩を、毎日2回は行いましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:中程度
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:少なめ

 

起きやすい病気/ケガ

胎生期の形成がうまくいかなかったことから、心室の間に穴が開く心室中隔欠損、甲状腺からのホルモン分泌低下により元気がなくなり、脱毛などを発症する甲状腺機能低下症、真性癲癇症のほか、アレルギー性皮膚炎や緑内障、白内障などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは前頭部が幅広く、ストップははっきりとし、浅い額溝があります。鼻は黒色ですが、毛色が白い場合は肉色が許容されます。マズルはやや太く、くさび型で、先細ります。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はやや三角形で、色は暗褐色です。耳は小さく、三角形で、やや前方に傾いて、しっかりと立っています。胴体はキ甲がよく発達し、背はまっすぐで、腰は幅広く、胸は胸底が深く、あばらはよく張っています。尾は付け根の位置が高く、太く、背上に力強く巻くか、鎌状に湾曲させて上げています。肩甲骨がほどよく後方に傾斜し、肩の筋肉はよく発達しています。後肢は大腿、下腿ともによく発達しています。

秋田犬

日本犬唯一の大型犬種です。ポーカーフェイスで何事にも動じませんが、実はとても優しくて情の深い温厚な性格です。1931年には国内犬種で初めて天然記念物に指定されました。海外でも人気が高く、第二次世界大戦後に兵士とともにアメリカへ渡ったものが、アメリカン・アキタと呼ばれ、ヨーロッパではグレート・ジャパニーズとも呼ばれます。国内では、大型犬を飼育できる環境が限られてしまうため、年々その登録数が減少しています。

 

原産国
日本


犬種分類
原始的・スピッツ
 

色・模様
赤、白、虎、胡麻(毛先の黒い赤)、白い外の毛色は裏白(マズルの両側、頬、顎、首、胸、胴、尾の下側、脚の内側が白っぽいこと)でなければならない
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
大型~超大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)67cm・雌(メス)61cm、それぞれ上下各3cmまで、体重:34~50kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
中程度

性格について

知的で誠実、飼い主に忠実ですが、ほかの動物や扱いによっては人に攻撃的になる場合もあります。幼いころからのコミュニケーションが不足すると、せっかくの凛々しく落ち着きのある性質を発揮できません。大型犬なので係留飼育すると、運動不足から過度のストレスに陥って、突然人に噛みつき、事故を起こしやすくなります。これが秋田犬人気低迷の原因にもなっています。

歴史と起源

かつて、秋田県の大館市では、ツキノワグマを対象とした狩猟のマタギという猟師が多くいました。その共をしていたのが当時「大館犬」と呼ばれた犬でした。その後、江戸時代に闘犬が流行し、ほかの土着犬との交配によって、秋田犬の基礎が誕生しました。さらに大正、明治と闘犬がブームとなり、体を大きくするために土佐犬やジャーマン・シェパード、グレート・デーンなどと交配され、現在の姿になりました。しかし、その純粋さが失われつつあったため、1931年には国内犬種で初めて天然記念物に指定され、その純粋さを保全する動きとなりました。

運動量

もともと、足場の悪い山間部などで、クマなどの獣の猟に活躍していた犬種です。活発な方ではありませんが、その膨大な体力は、簡単な散歩では消費できません。そのため、走ったりする運動よりも、長時間の散歩が必要となります。60分以上の散歩を、毎日2回は行いましょう。ストレス発散にもなります。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:少なめ
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:少なめ

 

起きやすい病気/ケガ

遺伝的に好発するのは、胎生期の形成がうまくいかなかったことから、心室の間に穴が開く心室中隔欠損、顔面に膿瘍やかさぶたを伴う皮膚炎が発生し、重度になると全身性になる自己免疫性疾患の落葉状天疱瘡、胃拡張があります。ほかにも胃捻転や遺伝性難聴、股関節形成不全、網膜が萎縮して動かなくなる汎進行性網膜萎縮などがあります。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは、身体に釣り合った大きさで、前頭部が広く、はっきりした額溝があります。ストップははっきりしていて、鼻は大きく黒色ですが、毛色が白い場合は肉色が許容されます。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は三角形に近く、色は暗褐色でダーク(暗色)がよいとされています。耳は比較的小さく、先端にわずかな丸みがあります。胴体は背は水平で、腰は幅広、胸は胸底が深く、腹はよく引き締まっています。尾は付け根の位置が高く、力強く背上に巻いています。肩は肩甲骨がほどよく後方に傾斜して、前肢は筋肉が発達しています。後肢もよく発達し、ほどよい角度をもっています。

甲斐犬

胸の幅が狭くて足が長くオオカミのような精悍な印象を与える犬です。動きもとても俊敏で、どんな山道も軽々と駆け抜ける抜群の運動能力を備えています。性格もきつくて頑固で、しかし、一度主人と決めた相手には、どんなことがあってもとことん信じてつくします。別名「甲斐虎毛犬」(かいとらげいぬ)とも呼ばれ、一般的には黒毛に近い茶褐色の被毛に虎模様が入っていますが、赤虎毛、中虎毛もあります。この虎毛が山の中で狩りをする際に保護色になっていると言われています。

 

原産国
日本


犬種分類
原始的・スピッツ
 

色・模様
黒虎、赤虎、虎
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
中型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)50cm・雌(メス)45cmが理想、それぞれ上下各3cmまで、体重:16~18kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
高め

性格について

飼い主に一生を捧げるほど、忠実な気質を持ち、飼い主以外には興味を示さないほどです。見知らぬ人にはそっけなく接し、しつこいとすぐに牙を向いてくる攻撃的な面が強く、決して心を開きません。足場の悪い岩場を駆け回れる運動能力をもち、人一倍の警戒心で、一般家庭でも番犬として頼もしいパートナーとなっています。

歴史と起源

甲斐の国(現在の山梨県)に古くから存在した猟犬です。山深い地で、長きに渡り隔離されていたため、古くからの特徴を残しています。甲斐虎毛犬(かいとらげいぬ)の別名もあるように、一般的には黒毛に近い茶褐色の被毛に虎模様が入っていますが、赤虎毛、中虎毛もあります。この虎毛は、山の中で狩りをする際に保護色になっていると言われています。昭和4年(1929年)、当時、固定しきれていなかった甲斐犬を、現在の南アルプス市の地犬を基礎にして固定していきました。そして昭和6年(1931年)、甲斐日本犬犬愛護会が設立され、昭和9年(1934年)、天然記念物に指定されました。名前は「飼い犬(かいいぬ)」と混乱しないように「甲斐犬(かいけん)」とされました。

運動量

足場の悪い山岳地帯を、縦横無尽に走り回り、クマやシカなどの獣の猟に活躍していた犬種だけあって、中型の体格ですが、運動量はかなりのものです。それはコンパニオンとなった現在も健在で、30分以上の駆け足を取り入れた散歩を、毎日2回は行いたいところです。自由に走り回れる環境があれば、さらに理想的です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:中程度
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:少なめ

 

起きやすい病気/ケガ

基本的に健康な犬種です。特になりやすいとされる重大な疾病はありませんが、アレルギー性皮膚炎などがみられます。要因は遺伝性の場合や、食物が関係している場合があります。皮膚の状態をチェックして、異常を確認したら、動物病院で検査を受けましょう。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは幅広く、ストップは急な傾斜をしています。額溝は浅く、鼻の色は黒色です。マズルはとがっていて、あまり長くありません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はやや三角形で、色は暗褐色です。耳は三角形で、やや前方に傾斜し、直立しています。胴体はキ甲が高く、背はまっすぐで短く、腰は幅広く、胸は胸底が深く、あばらがよく張っています。尾は付け根の位置が高く、太く、背上に力強く巻くか、鎌状に湾曲させて上げています。肩は肩甲骨がほどよく後方に傾斜し、前脚がまっすぐで、前肢は筋肉がよく発達しています。後肢もよく発達しています。

日本犬としては、初めて世界で公認された犬種です。当初はジャパニーズ・スパニエルと呼ばれていましたが、鳥猟犬のスパニエルとはまったく関連性がないため、国外では「ジャパニーズ・スパニエル」や「ジャパニーズ・チン」の名で通っています。抜け毛や体臭がなく、散歩などもほとんど必要とせず、室内を歩き回っているだけで満足するタイプなので、一緒にいるけれど散歩に連れ出せないというような、お年よりには最適の犬です。鼻先がつまっているので、呼吸が荒い場合があり、熱い体温を排出するのがうまくありません。真夏の外出時、留守番の場合にはエアコン、自動車内には絶対に閉じ込めておかないことが重要です。

 

原産国
日本


犬種分類
愛玩犬
 

色・模様
白地に黒または赤の斑
 

毛質・毛の長さ
ロングコート(長毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
超小型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)25cm前後・雌(メス)は雄よりやや小さい、体重:2~3kg
 

一日に必要な散歩量
少なめ
 

活発度
少なめ

性格について

とても大人しく、犬ということを忘れてしまうほどです。飼い主のことをこよなく愛していて、見知らぬ人にも愛想を振りまき、みなから愛される犬になるでしょう。咬みついたり悪ふざけをして建具を傷つけるようなことも一切ない、お行儀のいい手のかからない理想的な室内小型犬です。

 

歴史と起源

日本に古くから存在していた狆は、獣へんに中と書くように、体臭もほとんどなく、抜け毛も少ないとして、昔から室内犬として飼われていました。そのルーツは中国で、鼻のつまったその姿から、チベット原産の犬で、チベタン・スパニエルやパグ、ペキニーズたちと同じ祖先だといわれています。日本にはいくつかの時代に、狆の記録が残されています。「日本書紀(720年完成)」には672年、「続日本紀(787年完成)」には732年、「日本紀略(詳細不明)」には824年に、狆と考えられる犬のことが記されています。神社に鎮座している狛犬は、狆がモデルではないかという説があります。江戸時代には大奥や大名が狆を飼育することが流行し、1853年には黒船でやってきたペリー提督がアメリカとイギリスに持ち帰り、諸外国にも知られるようになりました。

運動量

運動はほとんど必要ありません。社会性や感受性を養うための散歩を10分程度、1日1~2回行うだけで十分です。あとは室内を動き回る運動があれば、問題ないでしょう。飼い主とのコミュニケーションのためにも、室内ではボールなどを使って遊んであげましょう。室内では段差や衝突などの怪我に注意してください。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:少なめ
  • 子どもに対する適応力:高め

 

起きやすい病気/ケガ

鼻先がつまっているので、熱い体温を排出するのがうまくありません。そのため熱中症になりやすい傾向にあります。真夏の外出時、留守番の場合にはエアコン、自動車内には絶対に閉じ込めておかないことが重要です。遺伝性の疾患では水頭症、歩行異常を発症するレッグ・カルベ・ペルテス病、膝蓋骨脱臼などのほか、流涙症やパンヌス(慢性表在性角膜炎)などの眼疾患が好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは丸く、幅広く、ストップは深くくぼんでいます。マズルは短く、幅が広く、鼻は両目を結ぶ直線上にあり、鼻の色は毛色に準じて黒色と濃い肉色です。歯の咬み合わせは上下の切歯の端と端がきっちりと咬み合うレベル・バイトが好ましく、外観を損なわない限り、上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトまたはわずかに下の切歯が上の切歯より前方に出るアンダー・ショットでも認められます。目は両方が広く離れてついていて、大きく丸く、色は黒色です。耳は低くついていて、長く、三角形の垂れ耳で、長い被毛に覆われています。胴体の背は短く、まっすぐです。腰は幅広く、わずかに丸みを帯びています。尾は豊かな飾り毛に覆われ、背負っています。前肢はまっすぐで、骨はやや細く、肘から下の後ろ側に飾り毛があります。後肢はほどよい角度があります。

柴犬

古来より、日本の風土の中で生活してきているため、被毛は全天候型です。天気を選ばず、屋外へ行きたがりますが、そこは飼い主のコントロールの見せ所。雨の日は散歩はなしとか、時間は飼い主の都合に合わせるなどして、毎日サイクルの違う、飼い主主導の日々を送るようにしましょう。そうすれば、忠実な柴犬は、飼い主の動きを常に観察しながら動くようになるでしょう。換毛期には、発毛促進のためにも皮膚に刺激を与えるブラッシングが必要です。

 

原産国
日本
 

犬種分類
原始的・スピッツ
 

色・模様
赤、黒
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
小~中型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)39.5cm、雌(メス)36.5cmともに±1.5cm、体重:9~14kg
 

一日に必要な散歩量
中程度
 

活発度
高め

性格について

とても用心深く、勇敢で独立心旺盛です。それでいて愛情深く、遊び好きで、遊びながらの訓練も大好きです。こよなく家族を愛していて、夜中も不寝番で完璧な番犬となります。幼いころからの社会性が養われていれば、ほかのペットとも仲良くできます。ただし、小鳥やハムスターなどの小動物を目の前にすると、ついつい狩猟本能が目覚めてしまう場合もありますから要注意です。

歴史と起源

柴犬のルーツは、縄文時代までさかのぼります。縄文人が生活をともにしていた「縄文犬」と呼ばれる犬が、日本犬の原型とも考えられています。縄文犬に近いのが北海道犬や琉球犬です。弥生時代になると、渡来系弥生人が連れてきた、大陸系の犬との交雑があったようです。このころ多く存在したのが「弥生犬」と呼ばれ、柴犬や甲斐犬、紀州犬などの本州の日本犬のルーツになりました。日本犬は、縄文時代から受け継がれてきた、生きている遺産ともいえるのです。

運動量

日本犬の中で小型犬に分類されていますが、体力があり、活発で運動量も豊富です。そのため、毎日2回、それぞれ30分程度の散歩が必要です。軽いジョギングを兼ねた散歩ならよりいいでしょう。やや神経質な面もあるため、ストレス発散のためにも散歩は重要です。散歩のコースもいくつかのバリエーションを用意して、いつも新鮮な気持ちを維持させることも理想的です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:中程度
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

本来は日本の風土に合った体質だったのですが、輸入個体の血統が導入されたことや乱繁殖により、遺伝的な疾患が多くなりました。遺伝的な疾患として、胎生期の形成がうまくいかなかったことから、心室の間に穴が開く心室中隔欠損症や甲状腺機能低下症、アレルギー性皮膚疾患、膝蓋骨脱臼、緑内障、老齢性認知障害などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは、前頭部が幅広く、ストップがはっきりしていて、浅い額溝があります。鼻の色は黒が望ましく、マズルはほどよい太さで先が細くなります。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は三角形で、色は暗褐色です。目じりが少し上がっています。耳はやや小さく、三角形でわずかに前に傾き、しっかりと立っています。首は太く、頭部および胴体との釣り合いが取れています。胴体の背はまっすぐで、腰は幅広く、胸は胸底が深く、あばらがほどよく張り、腹はよく引き締まっています。尾は付け根の位置が高く、太く、力強く、背上に巻くか、鎌状の湾曲した差し尾で、垂らした場合は、先端がほぼ飛節に達します。前肢は前から見てまっすぐで、肩甲骨がほどよく後方に傾斜しています。後脚は大腿、下腿がともによく発達しています。前・後の足はきつく握られ、十分に隆起し、パッドは硬く、弾力があります。爪は硬く、色はダーク(暗色)が好ましいとされます。

日本テリア

日本で改良されたかわいらしい、唯一のテリアグループの犬種です。1700年代にオランダから渡来したスムース・フォックス・テリアを基礎に、トイ・マンチェスター・テリアやイタリアン・グレイ・ハウンドなどを交配し、それをさらに改良し、日本テリアの祖先が誕生しました。手入れはいたって簡単ですが、寒さに弱いので、冬は犬用の洋服などがあるといいでしょう。

 

原産国
日本


犬種分類
テリア
 

色・模様
頭部はブラック、タン、ホワイトの3色、身体はホワイトにブラックの斑点やタンのマーキング
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
超小型
 

目安となる体高・体重
体高:約30~33cm、体重:5kg前後
 

一日に必要な散歩量
少なめ
 

活発度
少なめ

性格について

飼い主家族といるときには活発で明るいのですが、いざ、見知らぬ人の前に出ると、かなり臆病な面があります。自分の興味のないことには、一切対応しないので、トレーニングをどのようにこなしていくかが難しいでしょう。遊びを交えながら上手に教えていきましょう。とても賢くて要領がいいので、主人の気を損ねない、最低限のご機嫌取りと最低限のトレーニングはすぐに覚えてくれます。

歴史と起源

歴史についてはっきりしたことは不明ですが、1700年代にオランダから渡来したスムース・フォックス・テリアが原型になっていて、トイ・マンチェスター・テリアやイタリアン・グレイ・ハウンド、今では存在しないトイ・ブル・テリアなどの血も導入されたのではないかと考えられています。それをさらに改良し、日本テリアの基礎が誕生しました。1920年からは繁殖も管理されるようになり、1930年ころには日本テリアが固定されました。このころ、日本テリアの人気は急上昇で、一大ブームが巻き起こりました。しかし、第二次世界大戦とともに激減し、絶滅の危機に陥りました。何とか愛犬家の努力により、絶滅は免れましたが、現在も登録犬数はそれほど伸びていません。

運動量

超小型なので、運動量はそれほど必要ありません。しかし、わがままな面もあるので、精神的トレーニングが必要です。そのためには屋外へ出かけることが必要です。散歩は、ほかの犬や人とのふれあいで社会性を学んだり、屋外の匂いや風を感じて感受性を高めたり、ストレスの発散にも重要です。10分程度の散歩を毎日2回くらいが理想的です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

好発する疾患には、皮膚病、関節疾患があります。また、身体が華奢なので、室内でも高い場所からのジャンプや、屋外での思わぬ事故からの骨折などには注意が必要です。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部スカルは平らで、ほどよく狭く、ストップはあまりはっきりしていません。鼻の色は黒色で、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はほどよい大きさの楕円形で、色は暗褐色です。耳は付け根の位置が高く、小さなV字型で、前方に垂れています。胴体はキ甲が高く、背は短く、たるみはありません。尾はほどよく細くなっています。前脚はまっすぐで、後肢は大腿が発達し、膝関節がほどよい角度で曲がっています。

日本スピッツ

ロシア語の「スピッチ(火)」が名前の由来ですが、火がついたようによく吠える気質がもともと遺伝子に組み込まれているということです。しかし、飼い主との関係がうまく行き、精神的に満たされていると、優雅で優しく見とれくらいに可憐で美しいパートナーになってくれます。純白のぶ厚い被毛は、春になると大量の被毛が抜けます。春には毛玉予防、秋には発毛促進のために毎日ブラッシングしましょう。

 

原産国
日本


犬種分類
原始的・スピッツ
 

色・模様
純白のみ
 

毛質・毛の長さ
ロングコート(長毛)
 

抜け毛
多め
 

サイズ
超小型~小型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)30~38cm・雌(メス)は雄よりやや小さい、体重:5~6kg
 

一日に必要な散歩量
中程度
 

活発度
少なめ

性格について

近年では、無駄吠えをしない、温和な性格に改良されました。実際、国外国内において、多くの日本スピッツを観察すると、実に大人しく、人懐っこく、それでいて好奇心旺盛な性格になっているようです。温和な性格になったとはいえ、かなり警戒心も強く人見知りも激しいのですが、飼い主にだけはすっかり信頼しきって安心してベタベタ甘えます。繊細な優しさがあり、思いやりも深いのですが、その感情の濃密な所が相手に届かないと、次第にストレスを募らせて神経質になり、逆ギレして攻撃的になったりよく吠えるようになります。

歴史と起源

日本スピッツは、外国から持ち込まれた祖先犬を、日本で改良し作出した犬種です。その基礎になった犬種には諸説ありますが、よく似ているといえば、ジャーマン・スピッツのミッテルまたはクラインです。少し小ぶりですが、そのままの姿をしていて大変似ているのはイタリアン・ボルピーノです。色だけでいえば、サモエドです。サモエドを小型に改良したということも考えられますが、過去に日本スピッツがよく無駄吠えをし、うるさいというイメージがありました。これは、人気が高まったことで、乱繁殖が行われた結果といわれていますが、もともとの性質が全面に出たと考えてみると、やはりジャーマン・スピッツかイタリアン・ボルピーノではないかと考えられます。当然、品種改良の過程で、サモエドなどほかの犬種の血が導入されたことは間違いないでしょう。昭和30年代には、日本スピッツの一大ブームが巻き起こり、今では考えられませんが、登録犬数がトップになるほどでした。その結果、乱繁殖を行ったために、よく無駄吠えをする騒々しい犬というレッテルが貼られ、また、多くの洋犬が輸入されるようにあったことで、その後少しずつ姿を消していきました。

運動量

あまり活発に走り回るというわけでもなく、運動量はそれほど多くありません。30分程度の散歩を毎日2回行えばいいでしょう。子犬の頃は、無邪気に遊びまわるので、ドッグランなどで自由運動をするといいでしょう。また、社会性を養うためにも、散歩中のほかの犬や人との出会いは最適です。屋外の雰囲気を味わい感受性を高めるにも散歩は必要です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

顔面に膿瘍やかさぶたを伴う皮膚炎が発生し、重度になると全身性になる自己免疫性疾患の落葉状天疱瘡、血液中の血小板に異常が発生し、重度になると血便、血尿、吐血、鼻血などが止まらなくなるスピッツ犬血小板障害、真性癲癇、膝蓋骨脱臼などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

頭部はほどよい幅と丸みがあります。スカルは前頭部がほどよく発達し、後部で最も幅広くなります。鼻は小さく丸く黒色です。マズルは鼻孔部がとがっていますが、先端はわずかに丸みがあります。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はほどよい大きさのアーモンド型で、色はダーク(暗色)です。耳の付け根の位置が高く、小さい三角形の立ち耳で、前方に向かって直立しています。首はほどよい長さです。胴体はキ甲が高く、背はまっすぐで短く、腰や胸は幅広くなっています。尾は付け根の位置が高く、背上に背負っています。前肢は肩甲骨が後方によく傾斜していて、湖水は筋肉に富み、足は猫足状で、パッドは厚く、爪とともに黒色が好ましいとされます。

ワイヤー・フォックス・テリア

テリアの中で、元気いっぱいでやんちゃな面が前面に押し出た犬種です。歩く姿はキリっとしていて、無表情にスタスタと歩く姿は凛々しいのですが、一度スイッチが入ってしまうと、飼い主ですら手に負えないほど元気を炸裂させます。一見無表情なので、何を考えているかわからないような所がありますが、心を許している家族の前ではリラックスして甘えん坊な素顔を覗かせます。家庭では、いつも好奇心旺盛に何かをエネルギッシュに探索しているといった印象を受けます。口周辺の被毛は、フェイスコームを使って整えて、食後は、食べカスがつかないように注意しましょう。

 

原産国
イギリス


犬種分類
テリア
 

色・模様
ホワイトが優勢で、ブラックやブラック&タンの斑
 

毛質・毛の長さ
ワイヤーコート(粗毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
小型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)39cmを超えない・雌(メス)はそれよりもわずかに低い、体重:雄(オス)8.25kg・雌(メス)はそれよりもわずかに軽い
 

一日に必要な散歩量
中程度~多め
 

活発度
高め

性格について

エネルギッシュな犬種で、子どもと遊ぶのが大好きですが、ときどき度を過ぎた行動を取るので注意が必要です。元気で愉快で、飼い主家族を愛しています。しかし、小動物を見ると、見境がなくなる場合があるため、ほかのペットには気をつけましょう。警戒心もあり、番犬としても十分役割を果たしますが、やや甲高い声がうるさい場合があるので、飼い主がきちんとコントロールできるようにしておきましょう。

歴史と起源

ワイヤー・フォックス・テリアは、歴史の古い犬種です。イギリスでキツネ狩りが盛んになるとともに改良され発展しました。しかし、実際に「フォックス・テリア」として認識されたのは18世紀になってからです。フォックス・テリアには被毛のタイプでワイヤーとスムースの2タイプがあります。最初にドッグショーで認知されたのはスムースです。その20年後にワイヤーが登場しました。当初は同一犬種の被毛のバリエーションと考えられていました。しかし、その作出に当たって、基礎となったのが、スムースではマンチェスター・テリアやブル・テリアなど。ワイヤーはブラック・アンド・タン・テリアやウエルッシュ・テリア、ダービーシャーという犬ではないかと考えられています。1885年にはフォックス・テリアとして、アメリカで公認されましたが、1985年になって、ワイヤーとスムースは別犬種であると認められました。

運動量

小柄ですが、強靭な身体で、果てしのないスタミナを見せてくれます。そのため、毎日の普通の散歩で満足することはありません。最低でも30分以上の散歩を毎日3回行いましょう。やや神経質な面もあるので、幼い頃から散歩に出かけて、ほかの犬や人との触れ合いによって、社会性を養いましょう。また、屋外の雰囲気を味わうことで、感受性を高め、精神的に落ち着きのある性格に育てましょう。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:中程度
  • 子どもに対する適応力:中程度

 

起きやすい病気/ケガ

遺伝的に胎生期の形成がうまくいかなかったことから、心室の間に穴が開く心室中隔欠損症や心臓から肺へ血液を送る動脈が狭窄し、左右の心室の間に穴が開いていて、全身に血液を送る動脈が右側に変位し、右心室の壁が厚くなる4つの症状が重なるファロー四徴、血液が心臓から肺に送られる途中にある弁が狭くなっているために、全身に十分な酸素が回らなくなる肺動脈弁狭窄、真性癲癇、角膜潰瘍、緑内障、白内障、頭部や眼への打撲などによる衝撃や遺伝性によることが原因の水晶体脱臼などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

スカルの頂はほぼ平らで、わずかに傾斜し、目の方へいくに従い細くなります。ストップはわずかで、鼻の色は黒色です。マズルとスカルの長さはほとんど違いがありません。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目はほどよい大きさで、丸に近ければ近いほどよいとされます。色は暗褐色で、明るい色は好ましくありません。耳は小さく、V字型で、ほどよい厚みがあり、きれいに折れて、頬に接するように前に垂れています。首はかなり長く、肩にいくにしたがって幅広になります。胴体の背は短く、平らでたるみがありません。腰はわずかにアーチを描いていて、胸は胸底が深く、あばらの後部も深く、よく張っています。尾は付け根の位置が高く、直立し、背負ったり、カールはしていません。キ甲はほどよい筋肉があり、なめらかです。後肢は筋肉質で大腿が長く、飛節は低い位置にあります。

ワイマラナー

ワイマラナーは、鳥猟犬として優れていますが、それだけではなく、大物を追跡する能力や、水中から獲物を回収するレトリーバーとしての能力、また、救助犬や介護犬、イギリスとドイツでは警察犬としても活躍しています。抜け毛が少なく、きめ細かくて柔らかな極短毛は、手触り抜群です。寒さには滅法弱い反面、暑さにはよく耐えます。ただし、光沢のある銀色の毛色は、夏場には日焼けで褐色になることがありますが、冬には元に戻ります。美しい光沢のあるグレーの被毛は、毎日、獣毛ブラシで艶出しブラッシングを行いましょう。

 

原産国
ドイツ


犬種分類
使役犬
 

色・模様
シルバー、ノロジカ色、マウス・グレー
 

毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
 

抜け毛
少なめ
 

サイズ
大型
 

目安となる体高・体重
体高:雄(オス)59~70cm・雌(メス)55~65cm、体重:雄(オス)30~40kg・雌(メス)25~35kg
 

一日に必要な散歩量
多め
 

活発度
高め

性格について

好奇心旺盛で活発に無邪気に動き回る一方で、とても寂しがりやの甘えん坊で、家族とベタベタしていると、本当に幸せそうな表情をします。朗らかで優しく、知的で愛情豊かです。しかし、頑固でわがままな部分もあります。これは、幼いころからのトレーニングで何とでもなります。ほかの犬との接点をもち、社会性を養えば、学習能力も高いので、様々なことをどんどん吸収するでしょう。

歴史と起源

ワイマラナーはドイツのワイマール地方原産の犬種です。その歴史は古く、1634年、アンソニー・ヴァンダイクの「ボルゴマネロ侯爵カルロ・エマヌエーレ・デステの肖像」の絵画の中に、ワイマラナーと思われる犬が描かれています。ワイマラナーがドイツの古い犬種の白色化した個体が祖先である説や、ドイツの多くの狩猟犬の交雑した説などがありますが、はっきりとしたことは分かっていません。ワイマール地方では、貴族のみが飼育できる犬で、門外不出でした。

運動量

スタミナ、体力ともに溢れる運動能力です。最低でも60分の散歩を毎日2回は必要です。精神的な面からも、ただ散歩するのではなく、駆け足やジョギングを取り入れたり、ドッグランでの自由運動や、飼い主との熱狂的なボール遊びなどの運動ができるのが理想的です。

その他の情報(病気等)

飼う際の注意点

  • 旅行・移動に対応する適応力:高め
  • 留守に対する適応力:高め
  • 子どもに対する適応力:高め

 

起きやすい病気/ケガ

以前は股関節形成不全がよくみられました。しかし、最近では、血統管理などのおかげで、かなり減少しています。胃捻転もみられます。1日の食事は2~3回に分けて与えましょう。また、食後の激しい運動は禁物です。ほかにも心臓の三尖弁が変形し、循環不全を引き起こす三尖弁形成不全や腹膜心膜横隔膜ヘルニア、フルンケル症などが好発します。

 

ドッグショーでの評価基準

スカルの幅と頭部全体の長さは、よいプロポーションでなければいけません。ストップはごくわずかで、鼻は大きく、色はダーク(暗色)な肉色で、後方にいくほどグレーになります。マズルは長く、角張っていて、鼻筋はまっすぐです。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は丸く、色はダーク・アンバーから淡いアンバーです。耳は高い位置にあり、ロピュラー(付け根が絞られている耳)で、垂れて口角の位置まで達しています。首は横から見ると、上の面のラインはアーチを描いています。胴体は首のラインからキ甲をこえ、トップラインはとても長く、わずかに長い背は欠点になりません。尾は付け根の位置がわずかに低く、静止時には垂れています。前肢の脚は長く、まっすぐで、2本が平行し、その間隔は広くありません。後肢は十分な長さがあり、筋肉が発達しています。