イタリアン・グレーハウンド
体臭がなく、抜け毛もほとんどないので、毎日の手入れにはあまり気を遣う必要がありません。吠えることもほとんどないので、集合住宅をはじめどんな住環境でも、気兼ねなく飼える犬種です。バネ仕掛けで跳びはねているように軽やかに走る姿は、バンビのように可憐で美しいです。しかし、この瞬発力と臆病な性格が災いして、驚いてパニックになると、高い所から飛び降りたり、垂直な壁に駆け上がろうとするなどの無茶をして、大怪我の原因になることも多いので注意が必要です。
原産国
イタリア
犬種分類
嗅覚ハウンド
色・模様
ブラック、グレー、イエローなどさまざま。単色が理想
毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
抜け毛
少なめ
サイズ
超小型
目安となる体高・体重
体高:32~38cm、体重:最高 5kg
一日に必要な散歩量
中程度
活発度
高め
性格について
性格はいたって温厚で、優しく、愛情豊かです。飼い主とは強い信頼関係で結ばれます。物覚えはよく、トレーニングも難しくはないでしょう。子どもやほかのペットともとても友好的に過ごします。ただし、見知らぬ人には、なぜと思うほど、警戒し臆病な面が出るほどです。あまりにも臆病さが全面に出てしまうのは好ましくないので、幼いころから、ある程度の人たちや犬との触れ合いをもった方が、社会性を養うのにも役立ちます。
歴史と起源
この犬種はひじょうに古い歴史をもっていると考えられています。実際、イタリアン・グレイハウンドによく似た犬が、6000年前の古代エジプトの墓で発見されているのです。さらに約2000年前のローマの属国だったポンペイのヴェスヴィオ火山の噴火跡からもイタリアン・グレイハウンドであろう犬の骨が発掘されています。16世紀にはヨーロッパで多くの王族から高い人気を得て、多くの絵画にその姿が残されています。19世紀には、アフリカの族長が、イタリアン・グレイハウンド1頭と牛200頭を交換したともいわれています。
運動量
細くしなやかな身体は、全身がバネのような瞬発力があり、思いもよらない動きを見せてくれます。しかし、狭い室内でこの運動をされると、衝突や落下などの事故につながります。安全な屋外で、思い切り身体を動かせる環境を整えてあげる必要があります。通常の散歩は、30分程度の散歩を、毎日2回は行いましょう。
その他の情報(病気等)
飼う際の注意点
- 旅行・移動に対応する適応力:高め
- 留守に対する適応力:高め
- 子どもに対する適応力:高め
起きやすい病気/ケガ
繰り返し同じような脱毛が起こるパターン脱毛、毛色の薄い部分に脱毛や毛包炎が発生するカラー・ダイリューション脱毛、膝蓋骨脱臼、癲癇症などが好発します。また、骨が細いため、落下や衝突事故などで骨折も多発します。暑さにはそれほどへこたれませんが、寒さには弱く、プルプルと震えが止まりません。真冬の散歩には、犬用の洋服を着せるのがいいでしょう。
ドッグショーでの評価基準
頭部は細長く、幅が狭く、スカルの頂は平らです。横から見たスカルとマズルの上面のラインは平行です。ストップはごくわずかですが、はっきりしています。鼻の色はダーク(暗色)で、黒色が好ましいとされます。マズルはとがっていて、歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。目は大きく、色はダークです。耳は小さく、付け根の位置はたいへん高く、折りたたまれてうなじと首の上部に沿って寝ています。警戒時には付け根が立ち、側方に水平に掲げられ、フライング・イヤーやプロペラ型の耳といわれます。首はわずかにアーチを描いていて、長さは頭部の長さと等しくなります。胴体はトップラインがまっすぐで、背から腰にかけてアーチを描いています。尾は付け根の位置が低く、先細り、付け根から半分まではまっすぐで、残りの半分はカーブして、短い被毛で覆われています。前肢は全体的にまっすぐで垂直、筋肉が引き締まっています。前脚は骨が細く、横から見ても、前から見てもまっすぐです。