ウエルシュ・コーギー・ペンブローク
かつてテレビ・コマーシャルで子犬が登場し、一気に人気が高まった犬種です。いつもはのんびりとしていますが、もともと牧羊犬だけあって、いざとなると、驚くほど俊敏に動き回ります。反面、賢さが災いして、いかに楽するかを考えるので、絶対的な運動量が不足しがちになり、肥満傾向にあります。しかも、興味のないことには積極的に動こうとしないので、ますます運動不足に陥り肥満が進みます。牧場で大きなウシを操る緊張感ある職場に比べたら、家庭犬の生活は平凡すぎるのでしょう。散歩などに興味がわくようなイベントを考えると、すすんで運動に出かけるでしょう。
原産国
イギリス
犬種分類
牧羊・牧畜犬
色・模様
レッド、セーブル、フォーン、ブラック&タン
毛質・毛の長さ
ショート/スムース(短毛)
抜け毛
中程度
サイズ
中型
目安となる体高・体重
体高:25.4~30.5kg、体重:10~12kg
一日に必要な散歩量
多め
活発度
中程度
性格について
性格は優しく、従順で知的です。見知らぬ人には用心深く、かなり吠えることもありますが、そこは番犬としても役立つ部分です。一度信頼関係ができてしまえば、落ち着いて接してくれます。優しく接してくれる子どもにも寛大です。幼いころには、やや落ち着きがない部分おありますが、社会性を養い、飼い主の愛情をそそいだコミュニケーションがあれば、素晴らしい家庭犬になります。
歴史と起源
コーギーの愛称で親しまれるウエルシュ・コーギー・ペンブロークは、その祖先はスウェーディッシュ・ヴァルフントではないかと考えられています。また、別の説ではウエルシュ・コーギー・カーディガンにスキッパーキやポメラニアンなどのスピッツ系との交配によって誕生したというものです。いずれにしても確証はありません。しかし、イギリスのウエールズで1107年にはすでに原型となる犬が存在し、牛追いの仕事をこなしていたようです。その後、イギリス王室で70年に渡り愛され、エリザベス女王2世も飼っていました。
運動量
興味のないことには動こうとしないので、どうしても肥満傾向にあります。散歩は30分以上で、1日2回は行うのが理想的です。しかし、単純な散歩では、歩くだけで運動にはならないので、定期的に散歩コースを変えたり、散歩の中にドッグランなどで自由運動ができるようにしてあげましょう。イベントがあることで、コーギーも積極的に運動するようになるはずです。胴長の身体なので、運動することで背骨周辺の筋肉が鍛えられ、椎間板疾患を予防することにもつながります。
その他の情報(病気等)
飼う際の注意点
- 旅行・移動に対応する適応力:高め
- 留守に対する適応力:高め
- 子どもに対する適応力:中程度
起きやすい病気/ケガ
飼育上での問題は、食事管理と運動です。とにかく肥満になりやすいので、適切な食事の量と、適度な運動のバランスが重要です。肥満になることで、背骨を傷めてしまう椎間板疾患を引き起こしてしまいます。また、緑内障などの眼疾患もよくみられます。肥満予防は一般家庭でも十分できることなので、決して甘やかさず、食事と運動に関しては厳しくコントロールしましょう。エーレルス・ダンロー症候群(皮膚無力症)、角膜潰瘍、白内障、水晶体脱臼などの傾向があります。
ドッグショーでの評価基準
性格は外交的かつ友好的で、臆病だったり攻撃的であってはいけません。頭部スカルの頂はかなり広く、両耳の間は平らです。ストップは適度にあり、前顔部とスカルの比率は3:5で、マズルはわずかに先細り、鼻の色は黒色です。目は丸く、色はブラウンです。耳は直立し、わずかに丸みを帯びています。歯の咬み合わせは上の切歯の内側に下の切歯の外側がわずかに接するシザーズ・バイトです。首はかなり長く、胴体は適度な長さで、肋骨がよく張っています。トップラインは平らで胸は広く、胸底が深く、前脚の間に低くついています。尾は短く、自然なものが好ましいとされています。前脚は短く、できるだけまっすぐなものが好ましいとされます。肩は肩甲骨が後方に傾斜していて、上腕に対して90度の角度をなしています。後脚は柔軟性があり、スタイフル(膝)はよく屈曲していて、脚は短くなっています。前後の足はオーバル(卵型)で、よく隆起し、きつく握られています。爪は短く、パッドは丈夫です。