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猫が威嚇したり噛むのはなぜ?攻撃行動の理由と対処法を解説

猫が威嚇したり噛むのはなぜ?攻撃行動の理由と対処法を解説

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20 July 2026

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あなたの愛猫にも、ちょっと変わった癖がいくつかありませんか?猫の個性が豊かだからこそ、一緒に過ごす時間が楽しくなりますよね。
しかし、ときには思いがけない行動を見せることがあります。たとえば、家具をひっかいたり、カーテンをボロボロにしてしまったり。
また、こうした行動の中には、攻撃性を伴い人に危険を及ぼすものも含まれていることがあります。攻撃的な猫は、深刻なケガを引き起こすだけでなく、細菌感染によって「猫ひっかき病」のような重大な健康問題を引き起こすこともあります。

 

猫が攻撃行動をとる理由はさまざまです。

 

  • 獲物を捕まえて仕留めるため
  • 自分自身や縄張りを守るため
  • ライバルを遠ざけるため
  • 恐怖からの反応
  • 体調不良によるもの

 

猫は捕食動物であり、狩りの場面で攻撃性を見せるのは自然なことです。
しかし、狩猟行動とそれ以外の攻撃行動は、生理学的にまったく異なるもの であることは重要なポイントです。
また、遊びの中で狩りのような動きを見せることがあり、それが家庭内でトラブルにつながることもあります。
これらの理由から、猫が攻撃的な行動を示す場合は、できるだけ早く行動医学を専門とする獣医師に相談することが非常に重要です。
本来、猫が家族に対して攻撃することはあまりないはずですが、もしそのような行動が見られた場合は、問題を理解するためにできることがいくつかあります。

 

なぜ猫は攻撃的になるのか?

 

猫が攻撃的な行動を見せるときは、その理由を考えることがとても重要です。
何かに対して怖がっているのか、不安を感じているか、身体のどこかに痛みがあるのか、もしくは縄張りを守ろうとしているのか。
あるいは単に、遊びの勢いが強すぎて、歯や爪をうまくコントロールできていないだけかもしれません。
猫が攻撃的な行動を示す理由は実にさまざまです。
その多くは、家の中ではふさわしくないとしても、猫としては本来ごく自然な行動 であることが多いのです。

 

ときには、一時的な状況が原因で攻撃的になることもあります。
特に、幼い頃に十分な社会化や人との触れ合いがなかった猫は、攻撃的な行動を示しやすくなることがよく知られています。攻撃的な行動が見られるようになった場合は、まず獣医師に診てもらうことをおすすめします。
痛みや、ほかの病気(たとえば神経系の障害など)が原因で攻撃的になることもあるためです。
痛みが誘発する攻撃行動はよくあることなので、もし獣医師が痛みを和らげることができれば、猫のイライラも大幅に減る可能性があります。


猫に噛まれたときの対処法

 

攻撃的になった猫に引っかかれたり噛まれたりすると驚いてしまうかもしれませんが、まずは落ち着くことが大切です。
大声を出したり、急に動いたり、叩くなどの反応をしてしまうと、猫の興奮がさらに高まり、飼い主に近づきにくくなってしまう可能性があります。可能な限り、急な動きを避けつつ自分の身を守るようにしましょう。
猫が落ち着いたら、水・食事・トイレ・安心して休める場所を整えた部屋にいったん隔離して、猫が安心できる環境を作ってあげてください。

 

最後に大切なポイントとして、攻撃されている最中に自分が部屋に閉じこもらないようにしましょう。
猫の攻撃が続いていると、あとから自分が安全に部屋を出られなくなる可能性があるためです。
攻撃を受けた後は、傷や噛まれたところをすぐに温かい石けん水でしっかり洗浄し、消毒クリームを塗って手当てしてください。
もし傷が感染したり、発熱・頭痛・リンパ節の腫れなどの症状が現れたりした場合は、必ず医師に相談しましょう。

 

不適切な遊び方について

 

遊んでいるとき、猫は動くものを “獲物” として扱うことがよくあります。特に素早く動くものほど、狩猟本能を強く刺激します。
そのため、手や足を動かして遊ぶのは絶対にやめましょう。猫が噛んだり引っかいたりする原因になります。
代わりに、釣り竿タイプのおもちゃやリモコンで動くおもちゃなど、安全な距離を保てるおもちゃを使って遊んであげるようにしましょう。
 

不適切な遊び方について


室内で暮らす猫は、本来持っている狩猟本能を発揮する機会が限られているため、その代わりとして“狩りの行動”を飼い主に向けることがあります。
例えば、ドアの陰に潜んで飼い主が通りかかった瞬間に飛びかかる猫の動画を見たことはありませんか?
もし、そのような行動が深刻な場合は、他の多くの猫の問題行動と同じく、反応しないで無視することが最も効果的です。
立ち止まり、声を出さず、反応しないようにしましょう。
あなたが何もしなければ、猫は興味を失います。
もし猫が今にも飛びかかってきそうな様子なら、部屋の向こう側におもちゃを転がして注意をそらし、安全に追いかけさせるようにしてください。
猫が、窓の外の鳥など別の動物や物に強く集中しているように見えることがあります。
そのときの猫のボディランゲージは、完全に「捕食モード」に入っていることを示しています。
そんなときは、近づく前に落ち着いた声で穏やかに話しかけると、集中が途切れて気持ちが戻りやすくなります。
また、注意をそらすために、紙を丸めたボールをそっと転がしてみるのも安全な方法です。

 


 

攻撃行動に関連する猫の問題行動

 

猫が攻撃的な反応を示す状況には、さまざまなタイプがあります。
それぞれ原因が異なるため、どの種類の攻撃行動なのかを見極めることが、適切な対処方法を考えるうえでとても大切です。
以下に一般的な攻撃行動のタイプを紹介しますが、いずれも危険を伴うため、猫が攻撃的な行動を示す場合は必ず動物行動学に詳しい獣医師に相談してください。

 

【遊びの中で見られる攻撃行動】
遊びの中で起こる攻撃行動は、思っているよりよくあるものです。
これには、追いかける、飛びかかる、噛む・噛みつく、引っかく、攻撃するなどが含まれ、人がケガをすることもあります。
猫の過度な攻撃性は、刺激が足りていなかったり、エネルギーが有り余っているときによく見られます。

 

母性による攻撃行動

 

母猫は子猫を守るため、とても強い保護本能を持っています。子猫に危険が迫っていると感じたとき、母性攻撃行動が起こります。通常は他の動物に対してですが、まれに人に向けられることもあります。ただし、この攻撃行動は 通常3〜4週間ほど、子猫が最も弱い時期に見られるもので、長く続くものではありません。

 

捕食に関する攻撃行動

 

また、猫は本来、強い捕食本能を持っています。
これは通常、鳥や小動物に向けられる行動ですが、まれに人間にも向けられているように見えることがあります。
とはいえ、猫が人を「本気の獲物」とみなしている可能性は極めて低く、多くの場合、手足など動く部分を“遊びの対象”として扱っているだけ です。
しかし、

 

  • 廊下で待ち伏せして飛びかかる
  • 動かすたびに手足に噛みつく

 

などの行動が続く場合は、行動医学の専門獣医師に相談する必要があります。


撫でられることによる攻撃行動

 

犬とは違い、猫の中には「撫でられるのが苦手な子」も多くいます。
撫でられることを不快・恐怖・まれに痛みとして感じる猫もいるのです。
そのため、撫でているときは猫の様子をよく観察し、どこを触ると嫌がるのかを見極めることが大切です。
頭や背中だけなら触られても平気な猫もいるので、嫌がる場所は避けましょう。

 

食べ物に関する攻撃行動

 

このタイプは、食事中に他の動物や人が近づきすぎたときに起こる攻撃行動です。
猫はそれを“食べ物の脅威”とみなし、うなったり、威嚇したり攻撃するなどの行動を見せます。
これは、食事中のストレスや不安が原因となることが多いため、安心して食べられる静かな場所に食事スペースを設けるのが最も有効な対策です。
ただし、犬ほど強い食物競争をする動物ではないため、猫では比較的まれです。

 

幼少期の社会化不足による攻撃行動

 

子猫の頃に十分に社会化されていない猫は、成長後に攻撃的になりやすくなります。これは恐怖が原因となる攻撃行動です。
多頭飼育の場合は、一般的に少しずつ、段階的に他のペットと慣らしていくことが大切です。
時間をかければ、猫がほかの個体に対して「怖がる必要はない」と学べることがあります。

 

恐怖からの攻撃行動

 

恐怖からの攻撃行動

 

恐怖を感じると、攻撃行動が防衛手段として現れることがあります。
猫は

 

  • 耳を寝かせる
  • 歯を見せる
  • 威嚇する
  • 逃げ道がないと攻撃する

 

といった行動を見せます。
猫が何かを怖がっているサインなので、原因を特定し、安全に感じられる隠れ場所を用意することが有効です。
猫が必要なときに身を隠せる環境は、攻撃行動を防ぐうえでとても重要です。

 


 

一緒に暮らす他の猫に対する攻撃行動

 

猫は基本的には単独行動の動物ですが、家族の猫と仲良く過ごせることも多く、互いに愛情深く接したり、距離を置きつつ共存できたりします。しかし、生活スペースが狭すぎると、争いが起きやすくなることがあります。
猫は基本的に争いを避ける動物で、危険を感じると対立するよりも逃げることを選びます。
そのため、もし複数の猫を飼っている場合は、家の中に高い場所へ逃げられるルートを十分に用意してあげることが大切です。
キャットタワーや、物が置かれていない窓辺など、猫同士のケンカを止めるためにも、いざというときに避難できる場所が役立ちます。
また、多頭飼育の家庭では、特定の猫だけが通れるマイクロチップ対応のキャットドアを使い、それぞれの猫だけが自分の「安全なエリア」に入れるようにする方法も効果的です。
猫が自分で環境をコントロールできるようになるため、猫同士の攻撃行動が減ることが期待できます。
人間の世界にさまざまな性格の人がいるように、ペットの世界にも本当にいろいろな性格の猫がいます。
そのため、そもそも家を他の猫と共有するのが苦手な猫 や、特定の一匹だけをどうしても受け入れられない猫 もいます。
こうした場合、行動学の専門家のアドバイスが役に立つことがありますが、時には どちらかの猫を別の家庭に迎えてもらうことが、全員にとって最も安全で公平な選択 になることもあります。
新しい猫を家に迎えるときは、時間をかけて慎重に慣らしていきましょう。
最初の段階で先住猫が歓迎しなかったとしても、叱ったり、罰を与えたりしてはいけません。
そのような対応は、さらに悪い印象を強めてしまう可能性があります。
猫同士が慣れるまでには時間が必要です。
それぞれに十分な距離や時間を与え、必要であれば獣医師や猫の行動学専門家に相談してください。

 

転嫁性攻撃(Redirected Aggression)

 

転嫁性攻撃とは、本来攻撃したい対象に近づけないとき、その攻撃が手近な人や動物に向けられてしまう現象 のことです。
これは非常に強烈な攻撃行動になりやすい傾向があります。
たとえば、

 

  • 誰かに押さえられていて動けない
  • 窓越しに別の猫を見て興奮している
  • 雷や花火のような大きな音が原因で強いストレスを受けている

 

といった状況で、本来の対象に攻撃できない場合、興奮状態のままそばにいる家族や別のペットに攻撃が向けられてしまうことがあります。
さらに厄介な点として、一度このタイプの攻撃を経験すると、恐怖心のために数週間から数か月にわたって攻撃性が続くこともあります。
転嫁行動への対処法として、猫が刺激されて興奮しているとき(たとえば窓の外の猫に反応した直後など)は、絶対に触ったり、無理に引き離そうとしたりしないことが重要です。
落ち着くまで距離を取り、猫がリラックスしてから接するようにしてください。