猫の食事は個体差があり、病気や体質によっては獣医師推奨の療法食や特別設計の総合栄養食が有効となる場合があります。これらのフードは短期的な症状管理から慢性疾患の長期サポートまで目的に応じて設計され、食物アレルギーや皮膚疾患、消化器症状、糖尿病、腎・尿路疾患、肝疾患、心不全・高血圧、臨床的肥満などに役立ちます。肥満は摂取と消費のエネルギー不均衡が主因で、単なる量減らしでは栄養不足のリスクがあるため、低脂肪・高食物繊維の体重管理用フードや運動増加、カロリー把握、体型スコアの確認が推奨されます。室内飼いの猫は活動量が低下しやすいため遊びで運動機会を作り、たんぱく質高め・脂肪控えめで毛玉や腸内環境に配慮した室内向けフードが有用です。食物アレルギーは稀ですが、疑われる場合は獣医師指導のもと加水分解または新奇たんぱくによる除去食試験を行い、原因たんぱくを特定します。
特別な食事管理が必要な猫のために|愛猫に合ったフードの選び方
猫の性格がそれぞれ違うように、必要な食事内容も猫ごとに少しずつ異なります。そして時には、通常とはまったく違うタイプのフードが必要になることもあります。幸いなことに、現在では多くの選択肢があります。
この20年ほどの間に、特別なニーズを持つペットのための高品質で特殊な栄養設計のフードが数多く開発されてきました。
例えば、ピュリナには獣医師が推奨する療法食シリーズがあり、食事管理が役立つ病気を抱えている猫に勧められることがあります。
これらのフードの中には、症状が改善するまでの一定期間だけ使用するものもあれば、慢性疾患などで一生涯サポートするために設計されたフードもあります。
体重管理用フード、消化器が敏感な猫向けの食事など、猫の特別なニーズに対応できる選択肢は豊富です。
病気と特別な食事
猫に病気の症状がある場合、特別な食事が治療の助けになることがあります。
現代の獣医療では多くの「特別な栄養」のフードが使われており、これは栄養を調整することで健康をサポートする動物病院で推奨される療法食があります。また健康な猫の選択肢として特定の健康ケアのための総合栄養食をはじめとするフードがあります。
特別な食事の使用を指示された場合、そのフードは体調に合わせた特別な栄養設計がされており、猫に通常必要な栄養バランスにも配慮がされているでしょう。
獣医師推奨の療法食が役立つ主な症状
食物アレルギー・食物過敏症
皮膚炎や皮膚疾患
消化器症状(慢性腸症、便秘、嘔吐や下痢など)
糖尿病
慢性腎臓病
尿路・膀胱疾患
肝臓病
うっ血性心不全・高血圧
臨床的肥満

体重過多の猫について
うちの子が大好きな飼い主さんは、ついペットを甘やかしてしまいがち。食事に関しても、つい与えすぎてしまうことも少なくありません。
専門家によると、イギリスでは猫の3匹に1匹が過体重または肥満だと考えられています。
原因は単純で、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることです。つまり、食べる量が多く、運動量が少ないため、余分なカロリーが体に蓄積されてしまうのです。
特別な食事で体重管理をサポートする
猫の肥満対策は、
- エネルギーの「摂取量(食事)」
- エネルギーの「消費量(遊びや運動)」
この2点を見直すことです。
シンプルにフードの量を減らすことがよさそうに見えますが、必要な栄養が不足する可能性があるため理想的ではありません。
総合栄養食の体重管理用の特別フードなら、十分な栄養を確保しながら、満足感のある食事量で減量を目指せます。
まずは、おやつや間食も含めた1日のカロリー総摂取量を確認することが重要です。
よくできたご褒美におやつを与えることは良いことですが、主食を少し減らすか、遊ぶ時間を増やすことでバランスを取ることが大切です。
また、「ボディコンディションシステム(BCS)」で体型スコアを定期的に確認するのもおすすめです。
それでも特別なフードが必要だと感じた場合、ピュリナの総合栄養食の中でも体重ケアのフードをお勧めします。
総合栄養食の基準を満たしたフードで、必須栄養素の他、食物繊維が豊富で脂肪の含有量が低めの設計になっています。
室内飼いの猫
完全室内飼いの猫は、健康で幸せに長生きできるでしょう。
しかし、生活空間が限られている分、運動量が不足しやすい傾向にあります。
そのため、猫と一緒に遊ぶ時間をつくることは、走り回ったり、室内を探検したりする機会となります。
猫と遊ぶこと自体が楽しいので、飼い主にとっても大きな負担にはなりません。
室内飼い猫用の総合栄養食は、
- 高タンパク質・脂肪含有量控えめ、
- 体調維持のための栄養調整
がされていることが多く、猫にとって美味しいだけでなく健康維持にも役立ちます。
また、毛玉トラブルにも配慮しています。
これには、食物繊維やプレバイオティクス、プロバイオティクスが配合されたフードが有効で、腸内の健康を維持し、毛玉の排出を助けます。
これらの成分は、トイレの臭い軽減にも役立つため、猫にも飼い主にも嬉しい効果があります。
食物アレルギーについて
実際には、純粋に食べ物のみが関わる真の食物アレルギーや不耐性は非常にまれで、猫の約0.1%しか見られないという報告もあります。
ただし、発症した場合は猫にも飼い主にも大きな負担になります。
約97%は皮膚症状、約10〜15%は消化器症状(下痢・嘔吐など)ですが、これらの症状には他の原因でもよく見られるため、必ず獣医師に相談をするようにしましょう。
獣医師がアレルギーを疑った場合、除去食試験を行います。
多くの食物アレルギーは特定のタンパク質が原因です。加水分解タンパク食、または新奇タンパク食などを6〜12週間与え、問題がなければタンパク質を1種類ずつ再導入して原因を探索します。
食物アレルギーは、フードが「悪い」のではなく、免疫系の過剰反応によって起こります。
人のピーナッツアレルギーと同じ考え方です。
